味が薄く感じるのは、亜鉛不足で味覚障害になっているのかも。

最近味が薄いような気がして塩やソースをたくさんかけてしまう、というより何を食べても味がしない……。という方はいませんか。

せっかく張り切って外食に行ったとしても、あまり味がしないというのはとても悲しいことですよね。食べるのが好きな人ほどショックを受けてしまいます。

濃い味付けに慣れてしまったから、一般的な味を薄いと感じてしまっているだけであれば、薄めの味付けを心がけるようにすれば治ります。

しかし、普段の味付けが原因でないのに味がしないというのであれば、味覚障害を疑うべきです。

味覚障害になってしまう原因はいくつかありますが、そのうちの一つに亜鉛不足が考えられます。

味覚障害とは一体なんなのか

味覚障害とはいくつかの状況を指します。

例えば、味の感じ方が鈍くなっていて、何を食べても味がしないとか、いつも食べている料理の味が薄い気がするというもの。

甘いとか苦いとか、ある特定の味だけがわからなくなるもの。

何を食べても嫌な味がしたり、さらに、何も食べていないのにも関わらず嫌な味を感じてしまうこと。

本当は甘いはずのお菓子を食べているのに苦く感じるなど、全く違う味だと思ってしまうこと。

このように味覚が正常でなくなることを全て、味覚障害と呼びます。

味覚障害が起こるメカニズムと亜鉛の関係

私たち人間の舌には、味蕾という名前の細胞が約5,000個あります。ひとつ50マイクロメートルという小さな細胞なので、肉眼では確認できません。

味蕾という名前は、見た目がまるで花の蕾のようになっているところから来ています。

何か口の中に食べ物が入ってくると、食べ物が唾液と混じって味蕾に乗ります。

唾液に溶けた化学物質を味蕾の中にある味細胞が感知します。それを電気信号に変え、脳に信号を送ります。

電気信号を受け取った脳が、苦いとか甘いとかを感じることができ、人間はこれを味覚として感じているのです。

この流れの中のどれかひとつでも失敗すると、味を感じにくくなったり感じられなくなったりします。

味蕾は新陳代謝が激しい細胞で、1ヶ月ほどで新しい細胞に生まれ変わります。

亜鉛はタンパク質の代謝に関わって、味蕾の生まれ変わりを促します。

つまり、味蕾が新陳代謝して新しい細胞になるためには亜鉛が必要なのです。

亜鉛が不足してしまうと新陳代謝が行われにくくなります。新しい細胞が作られなくなると、味細胞の交換が遅れてしまいます。

古い細胞ではうまく味覚の情報を脳とやりとりすることができず、やがて味覚障害が起こってしまうのです。

どうすれば味覚障害が治るのか

亜鉛が不足していることで味覚障害が起こっているのであれば、食生活の改善を行うことになります。

ファストフードやインスタント食品、コンビニ弁当などには添加物が入っていることが多く、この添加物が亜鉛の吸収を妨げている可能性があります。

入っている栄養素も偏っており、亜鉛そのものが摂取できていないこともあります。

こうした食生活が原因なら、添加物の入った食生活を改めて、栄養たっぷりの正しい食生活にすれば少しずつ改善されていきます。

亜鉛の錠剤を飲むこともあります。この治療を3~6ヶ月程度続ければ、約7割が味覚障害が改善したと感じるとのことです。

思ったよりも治療は長期戦になりますね。

他にも、お酒をたくさん飲む方であればアルコール分解のために亜鉛が大量消費されていることがあります。

これが原因で亜鉛の吸収が妨げられている場合は、禁酒も治療の一つとなるでしょう。

タバコを吸うと体内に活性酸素ができてしまい、除去するために亜鉛が酵素を作るようになります。その過程で亜鉛が使われてしまい、足りなくなっていることも考えられます。

そのためタバコをやめることも治療に繋がります。

薬によっては亜鉛の吸収を阻害するものもあるので、それが原因であれば薬を違うものに変えることも考えられます。

食生活やアルコール、タバコに全く心当たりがない場合は、亜鉛が原因でないこともあります。

何かの病気が原因ならその病気を治すことになりますし、唾液が減っているのが原因であれば唾液が出るようになる薬を飲むことになります。

心因性であることもあるので、そうなってくるとカウンセリングを受けることになります。

亜鉛不足以外の原因に心当たりがある場合は、それぞれの専門家に相談するのが良いでしょう。

亜鉛の力で味覚を取り戻しましょう

料理が味気ないのは本当に辛いことです。おいしく料理を食べている時は幸せですもんね。

亜鉛は味を感じ取るための細胞である味蕾の代謝をするために、必要な栄養です。味蕾が正常に戻れば、味覚も正常に戻る可能性があります。

なんだか最近味を感じられなくなったと思うのであれば、是非とも一度亜鉛を取り入れてみてください。

そしてアルコール、タバコは亜鉛を大量に消費してしまいます。この二つが好きな方は要注意です。

ちなみに嗅覚も全く同じメカニズムで障害を起こすことがあります。亜鉛は鼻の細胞の代謝も行なっています。

鼻がおかしいけれど病気や他の原因が見つからない、といった場合も一度亜鉛を摂取してみてはいかがでしょうか。

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